世界で注目されている新海誠監督とはどんな人物?『ベルリン映画祭』に最新作「すずめの戸締まり」がノミネートされた新海誠監督とは?

世界3大映画祭の1つ『ベルリン国際映画祭』2023年2月16日(木)から開幕します。

その最優秀作品に当たる「金熊賞」を競うコンペティション部門の出品作が発表され、新海誠監督のアニメーション映画「すずめの戸締まり」がノミネートされました。

日本のアニメ映画がベルリン国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるのは、2002年に「金熊賞」を受賞した宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶりとなります。

数々のアニメ映画を放映している日本の中で、ジブリ作品に次ぐノミネートとなった作品を作り出した新海誠監督とはどのような人物なのか。

作品や特徴も含めて紹介していきます。

世界3大映画祭の1つ『ベルリン国際映画祭』に新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」がノミネート!

https://movies.yahoo.co.jp/movie/380638/

(参照:Yahoo! JAPAN映画)

ドイツで開かれる『ベルリン国際映画祭』は、カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭の1つで、今年で73回目を迎えます。

最優秀作品に当たる「金熊賞」を競うコンペティション部門の出品作が2023年1月23日(月)に発表され、日本からは新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」がノミネートされました。

日本のアニメ映画がベルリン国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるのは、2002年に「金熊賞」を受賞した宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶりとなります。

2022年11月11日(金)から全国で上映され、公開から45日間で100億円を突破するほどの人気作品となっています。

新海監督の作品は、「君の名は。」「天気の子」に続けて3作が100億円を超えました。

以下ネタバレを含みます。まだ見られていない方でネタバレが苦手な方は、次の目次に飛んでください。

↓ 以下ネタバレ ↓

この作品は、東日本大震災をモチーフにしています。

幼い頃、震災を経験した女子高校生・岩戸鈴芽が災いの元となる“扉”を閉じるため、“閉じ師”である青年・宗像草太と日本各地を巡りながら自身の過去と向き合い、成長していく冒険物語です。

新海誠監督はノミネートについて、「『すずめの戸締まり』は、12年前に日本で起きた巨大な出来事が物語の根底にあります。この映画が海外の観客にどのように映るのか、なにが伝わり、なにが伝わらず、なにを共有し得るのか。それを自身の耳目で確かめる好機をいただけたと考えています」などとコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230124/k10013958521000.html

(参照:NHK)

https://www.nippon.com/ja/news/yjj2022122700515/#:~:text=%E6%96%B0%E6%B5%B7%E8%AA%A0%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E3%81%AE%E6%96%B0%E4%BD%9C,%EF%BC%94%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82

(参照:nippon.com)

新海誠監督とはどんな人物?

https://www.tokyo-np.co.jp/article/218638

(参照:東京新聞)

新海誠監督は、1973年2月9日生まれの長野県出身です。

子どもの時に得意だったのは、スピードスケート、バレーボールなど、スポーツ少年だったそうです。

その一方で、小学生の頃からパソコンでプログラムを書いたりしていたとのことです。

2002年、個人で制作した短編作品「ほしのこえ」でデビューし、新世紀東京国際アニメフェア21「公募部門優秀賞」をはじめ数多くの賞を受賞しました。

2004年公開の初の長編映画『雲のむこう、約束の場所』では、第59回毎日映画コンクール「アニメーション映画賞」を受賞しました。

その他にも数多くの映画作品を輩出し、国内だけでなく海外でも数多くの名だたる賞を受賞しました。

また、2016年公開の『君の名は。』は記録的な大ヒットとなり、邦画歴代2位の興行収入を記録しました。

第40回日本アカデミー賞でアニメーション作品初の「優秀監督賞」、「最優秀脚本賞」を受賞し、第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭アニメーション部門「最優秀長編作品賞」、第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞「アニメ映画賞」に輝くなど、国内外で数々の映画賞を受賞しました。

2019年公開の『天気の子』は、観客動員数1,000万人を超える大ヒットを記録しており、アニメーション映画監督として確固たる実績をおさめてきた名監督です。

また、アニメーション映画の小説も著書していたり、大成建設やサントリー天然水、Z会などとコラボしたCMを作成したり、幅広く活動をしています。

新海誠監督は、意外にも特別絵が得意ではないとJ-WAVEの番組「GOOD NEIGHBORS」2017年11月2日のオンエアで話していますが、時間をかけながらゆっくりじっくり作り上げているとのこと。

意外なエピソードですが、小さい頃から音楽を鳴らしたり、自分の書いた物語に曲と絵を当てたりするのが好きだったことが、今の新海誠監督の作品に繋がっているのでしょうか。

https://www.shinkaiworks.com/profile

(参照:新海誠作品ポータルサイト)

https://news.j-wave.co.jp/2017/11/post-4459.html

(参照:J-WAVE NEWS)

新海誠監督の作品は?

https://movie-architecture.com/shinkai-makoto

(参照:モブログ)

新海誠監督は、たくさんのアニメーション作品を作成しています。

映画では「すずめの戸締まり」「君の名は。」を始め、7作品。

短編作品は3作品。CMは9作品。

主に長編アニメーション作品を多く作成していることが分かります。

また、長編アニメーション作品「天気の子」「君の名は。」「言の葉の庭」「秒速5センチメートル」の4作品を小説として出版しています。

筆者は「君の名は。」「天気の子」「すずめの戸締まり」の3作品、CMをいくつか拝見しましたが、全てに共通することが“映像美”。

映像美に魅了され、新海誠監督の作品の魅力にどっぷりはまってしまいました。

新海誠監督の長編映画6作品(「すずめの戸締まり」以外)と短編作品「ほしのこえ」がU-NEXTやAmazon Prime Videoといったサブスクで見ることができます。

ぜひおうち時間に観てみてはいかがでしょうか。

https://www.shinkaiworks.com/profile

(参照:新海誠作品ポータルサイト)

https://movie-architecture.com/shinkai-makoto

(参照:モブログ)

新海誠監督の作品の特徴は?

https://otocoto.jp/column/tenkinoko/

(参照:otocoto)

https://area.autodesk.jp/case/movie_tv/your_name/

(参照:AREA JAPAN)

新海誠作品の大きな特長は、先程述べた“映像美”です。

それも、人々が普段目にする日常風景を写実的かつきめ細やかに描いています。

太陽や月、星の輝きといった自然を効果的に用い、電車やビル、コンビニといった人工物を絡め、誰もが見たことのある景色を色彩豊かに表現しています。

「リアルな世界がこんなにも美しいものだったのか」と改めて考えさせられるのではないでしょうか。

新海誠監督は、デジタルで自分の作品を作りたいと思ったのは、サラリーマンだったことがきっかけとのこと。

自分自身が満員電車に乗って仕事を終電までやって、夜中帰ってきてコンビニに行ってお弁当買って食べてまた朝起きて、という生活を何年も続けていくと、何か大事なことができていないような感覚がだんだん強くなっていったそうです。

それならば、自分が毎日送っている生活空間そのものが舞台になるような映像を作りたい、という気持ちが強くなっていったとのことでした。

誰もが経験する日々の暮らしは、楽しいことも辛いことも、もちろんつまらないことも溢れています。

日々の暮らしは避けて通れないからこそ、そこに着目して映像にすることが、新海誠監督ならではの発想だと思います。

このような発想の転換があったからこそ、人々の生活に寄り添いながらも「リアルな世界がこんなにも美しいものだったのか」と考えさせられる作品が作り出され、誰もが魅了されるのではないでしょうか。

https://eiga.com/news/20171021/4/#:~:text=%E6%96%B0%E6%B5%B7%E4%BD%9C%E5%93%81%E3%81%AE%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E7%89%B9%E9%95%B7,%E5%BF%83%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%80%82

(参照:映画.com)

まとめ

今回は、『ベルリン映画祭』に最新作「すずめの戸締まり」がノミネートされた新海誠監督とはどんな人物なのかを紹介しました。

新海誠監督の作品の数々を通して、作品の特徴である“人々が普段目にする日常風景を写実的かつきめ細やかに描いた映像美”に触れてみてはいかがでしょうか。

また、『ベルリン映画祭』にて2002年に「金熊賞」を受賞した宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶりとなる「金熊賞」を受賞するかも注目です。