2022年9月30日、テレビ番組「笑点」などで長年活躍した人気落語家の三遊亭円楽さんが、肺がんのため亡くなりました。72歳でした。
キレのいい腹黒&毒舌キャラとして、お茶の間を盛り上げた三遊亭円楽さん。
腹黒&毒舌キャラを確立しつつも、何よりも落語を愛し、仲間思いであったと言われています。
そんな三遊亭円楽さんが、いつも笑点の仲間に差し入れをしていた物が、あんぱん。
どんなあんぱんなのか、あんぱんが繋いだ落語家達とのエピソードなどを、紹介していきます。
Contents
三遊亭円楽さんが愛したあんぱんとは?
https://www.mamekana.co.jp/profile/enraku.html
(参照:オフィスまめかな)
http://www.asahi.com/food/column/betsubara/OSK201111170033.html
(参照:朝日新聞)
三遊亭円楽さんのが愛したあんぱんを作っているお店は、「ナカヤパン」。
昭和8年創業の老舗のパン屋さんです。
自宅の近所に「おいしいあんぱんがある」と噂を聞き買ったのが最初とのこと。
パンの中にギッシリ隙間なく詰まったあんこの量に、三遊亭円楽さんは魅了されたそうです。
25年ほど前からナカヤパンに通い、人気番組「笑点」収録時には、差し入れとして何十個も購入していったそうです。
三遊亭円楽さんの行きつけ「ナカヤパン」はどこにある?
https://panpak.jp/archives/31653
(参照:PANPAK)
三遊亭円楽さんの行きつけ「ナカヤパン」は東京都江東区東砂の下町に位置します。
あんぱんは5種類あり、他にもピザやサンドイッチ、おしゃれなパンなど、様々なパンを用意しています。
07:00~18:30と早朝から夜まで長く営業しており、午前中には売り切れるパンもあるそうです。
定休日は火曜日・水曜日で、土日は営業しています。
お休みの日に買いに行けるのも、魅力的ですね。
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13045354/
(参照:食べログ ナカヤ)
あんぱんと笑点の繋がりとは?
https://news.infoseek.co.jp/article/mainichi_20220930k0000m040382000c/
(参照:Rakuten Infoseek)
「ナカヤパン」のあんぱんを気に入って三遊亭円楽さん。
初めて「笑点」の楽屋に持って行った際、「こりゃまた、あんこ多いや」と笑点メンバーが喜んでくれたそうです。それをきっかけに、他のパンと一緒に毎回差し入れしていたそうです。
時には100個ほど差し入れしていたそうです。
「ナカヤパン」のあんぱんに惚れ込んだのと、笑点メンバーの喜ぶ姿を見たくて、たくさん買う三遊亭円楽さんは、とても仲間思いですね。
それにしても差し入れの量の多さに驚いてしまいます。
以前、歌丸師匠の好みに合わせてこしあんを買い、これを「お供物(くもつ)」と言って渡したそうです。
歌丸師匠との毒強い冗談の掛け合いが、楽屋裏でも取り交わされていたと思うと、常に楽しい会話がされていたんだなと思います。
また、三遊亭小遊三さんが「あんぱんには牛乳だよ」と言ったため、牛乳も付けて差し入れしていたそうです。
たまにわざと持って行かないと「ないの?」と言われるそうですが、こういった掛け合いも三遊亭円楽さんは楽しまれていたのでしょう。
http://www.asahi.com/food/column/betsubara/OSK201111170033.html
(参照:朝日新聞)
あんぱんと立川志らくの繋がりとは?
https://news.ntv.co.jp/category/culture/74e36d64d7b24dc58ff9439c705d417e
(参照:日テレNEWS)
三遊亭円楽さんは、あんぱんを通じて立川志らくさんと縁を繋げたという話があります。
立川志らくさんは長らく、円楽さんがレギュラー出演していた日本テレビ系「笑点」に対し、世間一般の「落語=笑点」というイメージの固定を嫌い、批判してきました。
そんな中、笑点メンバー一同と新幹線で乗り合わせたことがあったそうです。
誰も口をきいてくれない中、三遊亭円楽さんだけは「俺、今日おいしいあんパン買ってきたんだ。志らく、おまえも食うかい?」とメンバーのみならず、立川志らくさんにまで配り、その場を和ませたといいます。
この三遊亭円楽さんの優しさ・気配りに、立川志らくさんは涙が出るほど感謝し、「なんて心の広い人だろう。笑点の悪口を言ってすみません。」と感じたと話していました。
三遊亭円楽さんの、誰にでも優しく場を和ませる人柄と、三遊亭円楽さんが愛してやまない「ナカヤパン」のあんぱんが、立川志らくさんの心と緊張を和らげたのでしょう。
あんぱんが笑点と立川志らくを繋いだ?
https://mantan-web.jp/article/20220512dog00m200032000c.html
(参照:MANTANWEB)
そんな縁から、三遊亭円楽さんが脳梗塞のリハビリ中だった2022年5月15日と22日、立川志らくさんは「笑点」で代役を務めました。
立川志らくさんは大喜利に参加し、番組が満56年を迎えることを受けてのお題や、支障である立川談志さんや三遊亭円楽さんにまつわるお題に挑戦しました。
立川志らくさんは、とても緊張したそうです。
しかし、「笑点」司会の春風亭昇太さんは「志らくさんが『笑点』に来てくれるという話を聞いて、すごく楽しみにしていました。ぜひまた機会があったら来てもらいたいなって思います。」と次回の出演を楽しみにしていました。
また、林家木久扇さんは「どんどん惹きつけて。視聴者の方に笑っていただくように演出していらっしゃってビックリいたしました。やっぱり談志師匠のお弟子さんで天才なんですね。」と立川志らくさんの実力に改めて驚いていました。
出演を終え、立川志らくさんは「感謝以外の何物でもないです。もちろん円楽師匠、そして皆さん人間が大きいおかげ。」と話しています。
「笑点」の批判をしていましたが、三遊亭円楽さんだけでなく「笑点」メンバーの心の広さに感銘を受けたのでしょう。
「ナカヤパン」のあんぱんがキューピットかもしれませんね。
https://natalie.mu/owarai/news/477265
(参照:お笑いナタリー)
まとめ
今回は、三遊亭円楽さんが愛した「ナカヤパン」のあんぱんについて紹介しました。
また、「ナカヤパン」のあんぱんが人と人を繋ぐエピソードも紹介しました。
三遊亭円楽さんだけでなく、地元でたくさん愛されている「ナカヤパン」のあんぱん、ぜひ食べに足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後に、三遊亭円楽さんのご冥福をお祈りします。